『Untitled 01_Hideya Ishima/Album』
写真家 石間秀耶による団地をテーマとしたシリーズ「Album」を収録したアートブック。石間にとって団地は、幼少期から思春期に至る18年間の記憶の象徴として存在する。散歩をする中で見つけた団地をシャッターによって切り取るとともに、団地に住んでいた頃の記憶の数々がメモに記された。本書は、写真、論考、団地に生きる人々の断片的記憶から構成される。出版レーベルChuchichäschtliによって任意に解釈された石間作品は、団地をめぐる数多の個人史と絡み合い、平準化された空間が一方で持つ豊かな想像力を明らかにする。展覧会の巡回が続く限り、団地をめぐる個人史は収集され、この本もまた記憶の集積・再生装置として機能する。
編集:鯉沼晴悠、石川宝[Chuchichäschtli]
ブックデザイン:貞雄大[Chuchichäschtli]
製本:ペーパーファスナー綴じ
印刷:リソグラフ、レーザープリント
頁数:写真78頁、テキスト可変
判型:B5変形(193×278×15mm)
発行年月日:2023/05/03
エディション:300部





写真集『 ONOMICHI』
写真家 石間秀耶による初の写真集。2021年7月17日に公開した自主制作映画『逆光』(監督:須 藤蓮 脚本:渡辺あや)の撮影現場に密着する傍ら、ロケ地となった広島県 尾道市の街中を撮影。1970年代の架空の“過去”が撮影される映画制作の傍で、映画の脚本を読み解きながら、登場人物4人の視点に自身の姿も重ね、彼らを観察する第三者の視点から、存在したかもしれない“現在”の断片的記憶が立ち上がる瞬間を写真家の視点から切り取り、構成。撮ることで、過去を現実化しようとする映画に対し、撮った瞬間現在が過去になる写真の特性を生かし、映画を構造化する試みとして制作。
編集:西山萌
装丁:森洋介
印刷:八紘美術
製本:ハードカバー
頁数:96頁
判型:148×210mm
2021年7月 初版第1刷発行 (300部)
2022年1月 第2刷発行 (800部)




